矯正治療は長期間にわたるため、治療の途中で引っ越しや転勤、またはクリニックとの相性などの理由から「転院」を検討する方も少なくありません。
しかし、矯正治療途中で転院する場合には、メリットと同時にデメリットも存在します。
今回は転院の流れや注意点をわかりやすく解説します。
1.転院が必要になる主な理由
矯正治療は何年もかかることが多いので、途中で通院が難しくなったり、「別の医院に通ったほうがいいかな?」と思う場面も出てきます。
そんなときの主な理由は次のとおりです。
◆引っ越し、転勤
遠方へ引っ越しなどで通院が物理的に難しくなるのは一番よくあるケースです。
近い距離でも、仕事や学校の帰り道から大きく外れていると通院が面倒になることもあります。
通いやすさは治療継続のモチベーションに直結します。
◆治療方針の変更
歯科医院によって、使う装置や治療の進め方が少しずつ違います。自分の希望に合う治療を受けたいときに転院することがあります。
◆先生との相性や不安
説明の仕方や、相談しにくいなどで不安を感じる場合は、別の先生の意見を聞いてみることも選択肢です。
外科手術を併用する矯正や専門的な治療が必要になった時は、その分野に強い医院へ転院することもあります。
2. 転院の一般的な流れ
①現在のクリニックに転院の意向を伝える
②転院先のクリニックを探す(矯正専門医推奨)
③診療情報提供書(紹介状)や治療経過の記録を依頼する
④初診相談を受け、今後の治療計画を立て直す
⑤費用や治療方針を確認し、正式に転院する
3. 転院するメリット
◆治療の質を向上できる可能性がある
他院に転院することで、より経験豊富な医師や最新の治療技術を受けられる場合があります。
特に「治療が進んでいない」「結果に満足していない」と感じている場合には、改善される可能性があります。
◆通いやすさが改善される
転院先を自宅や学校・職場の近くにすることで、通院の負担が軽くなります。
通いやすくなるとキャンセルや遅刻が減り、結果として治療がスムーズに進みます。また生活環境の変化に合わせて治療を無理なく続けられるます。
◆費用や支払い条件の見直しができる
医院によって料金体系や分割払いの条件が異なります。場合によっては、より納得のいく価格や支払い方法の医院に出会えることもあります。
◆治療計画の再確認・再評価ができる
転院時には、他の医師が現在の治療方針を見直すため、セカンドオピニオン的な意味合いもあります。今の治療方針が本当に自分に合っているのか、再確認できます。
4. 転院に伴うデメリット
① 費用面のリスク
- すでに支払った費用が返金されない場合がある。
- 転院先で「再診断料」や「装置の再作成費」が発生することが多い。
② 治療の中断・遅延
- 紹介状の準備や診断のやり直しで治療が一時的にストップする。
- 結果として治療期間が延びる可能性がある。
③ 新しい医師とのコミュニケーション
- 医師ごとに治療方針が異なるため、説明や提案が大きく変わることも。
- 患者が混乱し、不安を抱くケースがある。
④ 装置の互換性や方針の違い
- ブラケットやワイヤーが異なるシステムだと、付け替えが必要になる。
- 治療方法が変更され、期待していた結果が変わる可能性もある。
5. 転院をスムーズに進めるためのポイント
①現在通院しているクリニックに相談する
「引っ越しで通えなくなる」と伝えれば、治療記録の用意やタイミングの提案をしてくれることもあります。
②転院するタイミング
ワイヤー交換直後やマウスピースの切り替え時期など、区切りが良いと引き継ぎがスムーズです。
転院の可能性がある場合は一度早めに歯科医院に相談してみましょう。
③新しい医院で事前相談を受ける
転院先を迷っている場合はカウンセリングを複数受け、取り扱いしている装置や費用、治療期間などを確認し比較して納得してから決めましょう。
④紹介状を受け取る
矯正治療している医院と転院先との治療経過の情報共有が円滑になります。
⑤費用の詳細を事前確認する
転院先では追加費用について明確にしておく。
費用については医院によって異なりますので費用の詳細を確認しましょう。
6.転院前に確認しておくべきこと
転院を決める前に、次のポイントをしっかりチェックしておきましょう。
◆治療記録をもらえるか確認する
レントゲン写真、歯型、治療計画書などは新しい医院での再診断に役立ちます。事前にもらっておくと転院後がスムーズ。
◆返金と費用について
すでに一括払いしている場合、未治療分が返金されるかを確認。返金ルールは医院によって異なるため、必ず事前に聞いておきましょう。
◆新しい医院の方針と追加費用
同じ装置をそのまま使えるか、再検査・再診断にいくらかかるかは重要ポイントです。
複数の医院でカウンセリングを受けて比較すると安心です。
7. まとめ
矯正治療の途中で転院することは決して珍しいことではありません。
ただし、費用や治療の遅れ、医師との方針の違いなど、デメリットも存在します。
大切なのは、事前に情報を整理し、納得した上で転院することです。
紹介状をしっかり受け取り、治療経過をスムーズに引き継ぐことで、理想の治療結果に近づけるでしょう。
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