矯正治療をされている方・検討している方の中には
「アンカースクリュー」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
「アンカースクリューって何?どういうもの?」
「見た目が痛そう…。」
「アンカースクリューを使用するメリットは?」
そんな不安を払拭するために、今回はアンカースクリューについて詳しくご紹介します✨
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目次
アンカースクリューとは?
アンカースクリューとは直径1~2mm、長さ6~10mmのチタン製の小さなネジです。
この小さなネジを歯茎の骨の部分に埋め込み、それを固定源として歯を動かすことを「アンカースクリュー治療」と言います。
ワイヤー矯正では一般的に、奥歯を固定源として前歯などを移動させます。
ただその場合は奥歯と前歯で歯を引っ張り合うため、移動させたくない奥歯までも移動を起こしてしまうことがあります。
一方、アンカースクリュー治療では、スクリュー(ネジ)を固定源として歯を動かしていくため、奥歯を移動させず、必要な歯だけを移動させることが可能となりました。
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アンカースクリュー治療の流れ
① スクリューの植立
麻酔を行った後、歯茎にアンカースクリューを入れます。
※埋め込む場所は、患者様によって異なります。
埋入の際はこちらの電動トルクドライバーを使用します。
スクリューが入る穴を広げず、一定のスピードで安定した設置が出来ます。
処置はしっかりと麻酔を行いますので、ほとんど痛みはありません。
同時にレントゲン撮影も行い、正確な位置に埋入できているか確認します。
②スクリューの安定
アンカースクリューを埋入したあとは、安定するのを待ちます。
すぐに安定する場合もありますし、少し期間を要する場合もあります。
麻酔が切れると、稀にお痛みや腫れが生じることもありますが、数日で治まる一時的なものですので心配はいりません。
③ 歯の移動を開始
【例:表側ワイヤー矯正の場合】
【例:裏側ワイヤー矯正の場合】
アンカースクリューを土台にして、ゴムやバネをかけて歯の移動を開始します。
④スクリューの除去
必要な歯の移動が終了したらアンカースクリューを除去します。
アンカースクリューを入れてから除去するまでの期間は、治療の状況によって変わってきますので、人それぞれです。
除去した後の歯肉は1週間程で治癒しますので、ご安心ください。
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アンカースクリュー治療のメリット
①治療期間の短縮
動かしたい歯だけを休みなく引っ張り続ける為、治療期間が短くなります。
また、スクリューを固定源にすることによって、より精度の高い仕上がりが期待できます。
②難症例の治療に対応
スクリューを埋め込む位置によって、歯に対して上下左右さまざまな方向から力をかけることが可能です。
これによって、
・開咬(上下の前歯が噛み合っていない)
・ガミースマイル(笑った時に上顎の歯茎が多く見える)
・過蓋咬合(上前歯が下前歯にかぶさっている)
など、従来の矯正方法では難しいとされていた、不正咬合(よくないかみ合わせ)の治療もできるようになりました。
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アンカースクリューのデメリット
①外れてしまうことがある
スクリューはいつかは必ず外す小さなネジですので、治療の途中で外れてしまうことがあります。
万が一、スクリューが緩くなってきた場合、外れてしまった場合、当院では無償で埋め直しを行っております。
②口内炎ができやすくなる
スクリューを埋め込み場所によっては、唇や頬などに当たり口内炎ができやすくなる場合もあります。
また、スクリュー周りに汚れが溜まると、歯茎に腫れやが生じる場合がありますので、毎日丁寧に磨いていただく必要があります。
いかがでしたでしょうか?
アンカースクリューは見た目で怖そう、痛そうと感じる方もいるかもしれませんが、実際には痛みもほとんどなく、治療のメリットも大きい装置です🦷
アンカースクリュー治療を行うかどうかは、患者様の歯並びによって異なります。
気になる方はぜひ一度当院のカウンセリングにお越しください😊
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