ガミースマイルとは
ガミースマイルは、笑った時に歯茎が普通よりも多く見える状態を指します。この現象は、上唇が過度に持ち上がるか、歯茎の露出が多いために起こります。
平常時
スマイル時
ガミースマイルを治す方法として最も容易なのはボトックス注射です。しかしながら、ボトックス注射でガミースマイルが治る可能性は非常に低く、3%以下です。
ガミースマイルを治すには外科手術が最も有効ですが、全身麻酔をかけて行う大がかりな手術になってしまうため、なかなか一歩踏み出せないという方が多いです。
ガミースマイルを治す方法
ガミースマイルを治る方法は主に4つあります。それぞれの方法についてメリットデメリットを比較すると次の表のようになります。
適応症例 | 侵襲処置(外科処置) | 入院 | 治療期間 | 効果持続期間 | |
---|---|---|---|---|---|
ボトックス注射 | × ごく僅か |
なし | 不要 | 30分 | × 6か月 |
歯列矯正 | △ 5~20%のみ |
なし | 不要 | 2年 | 〇 |
歯冠長延長術 | 〇 | × あり |
不要 | 2時間 | △ 後戻りあり |
外科手術 | 〇 | × あり |
× 必要 |
2年 | 〇 |
ボトックス注射
ボックス注射は治療期間も短く、また術式も簡易的なため、適応症例である方はボトックス注射がおすすめです。しかし、持続期間の目安が半年ですので、半年後に再度ボトックス注射をする必要があります。
歯列矯正
すべての方ではありませんが、矯正治療でガミースマイルを治すことができます。ボトックス注射や歯冠長延長術とは異なり、治療後の後戻りなく、しっかりと治すことができます。
歯冠長延長術
1回の施術でガミースマイルを治すことができますが、症例によって歯茎を戻ってしまう後戻りをすることがあるので注意が必要です。
外科手術
外科手術を行えば、基本的にすべてのガミースマイルを改善することができます。しかし、上顎骨の骨形成術などの手術が必要で、手術に伴うリスクがあります。
矯正でガミースマイルが治る可能性は3%
外科手術をすればガミースマイルを治すことはできますが、手術のリスクや恐怖心より手術はしたくないという方が多いです。その場合に検討するのが歯列矯正です。大がかりな侵襲(外科)処置もなく、また基本的に後戻りすることもありませんので適応症例の方であればおすすめしたい治療法です。
治療前
治療中
治療後
しかし、歯列矯正の難点は適応症例が少ないことです。ガミースマイルを治すために矯正歯科を受診したが、矯正では治せないと言われた経験があるという方も多いはずです。
次の表をご覧ください。矯正歯科でガミースマイルを治せる可能性はわずか3%程度です。アンカースクリュー(ミニインプラント)を使用した矯正でも5%ほどです。
適応症(治療対象者) | 3% | 5% | 20% | ||
---|---|---|---|---|---|
治療法 *すべて矯正治療 |
表側矯正 (従来型の方法) |
表側矯正 (バイオプログレッシブ法) |
舌側矯正 | +アンカースクリュー | |
表側矯正 (従来型の方法) |
+アンカースクリュー |
- 外科手術は嫌だ(怖い、リスクが高い)
- 治療後の後戻りは避けたい
- 何として歯列矯正でガミースマイルが治したい
- アンカースクリューを使った矯正でもガミースマイルを治すことはできないと言われた
という方におすすめなのが、舌側矯正(裏側矯正)にアンカースクリューを使用した矯正です。この方法であれば、20%ほどの方が歯列矯正でガミースマイルを治すことがきます。
舌側矯正+アンカースクリューならガミースマイルでも20%の方が治る
舌側矯正とは歯の裏側に矯正装置をつける方法です。舌側矯正に治療のオプションとしてアンカースクリューをイラスト図のように埋入して歯を動かす方法があります。この方法であれば、20%の方がガミースマイルを治すことができます。
*舌側矯正+アンカースクリューでもガミースマイルを治せない方は以下のような方です。
- 開咬(オープンバイト)の方
- 上顎が下に落ちている方
- 唇が上にめくれている
以上の方はガミースマイルを治すためには外科手術が必要になります。
ご自身が適応症例かどうか確認されたい方は、無料の初回カウンセリングをご利用ください。お口の中を拝見し、診断いたします。