矯正治療は、どのくらいの期間が必要か知っていますか?
なんとなく聞いたことがある方もいるかと思いますが、半年?1年?2年?それ以上?と具体的な期間までは知らないという方もいると思います。
もちろん治療期間には個人差がありますが、実際に『矯正治療は何年かかるのか』について、詳しくお伝えします。
それと合わせて、装置別の治療期間や伸びてしまう例や対策などもお伝えしていきます✨
目次
【治療期間について】
①治療が始まるまでの期間
カウンセリングから矯正治療が始まるまでの流れは、以下の通りです。
1.カウンセリング
2.精密検査
3.診断(検査結果や治療方針の説明)
4.契約
5.トレーニング、装置装着等
1~5までの流れは、最短1か月、長いと3か月以上かかります。
ここでいう 5.装置装着 というのは、補足装置や拡大装置等も含むので、本格的にワイヤーやマウスピースでの治療が始まるのは、5より後になることが多いです。
ただ、補足装置や拡大装置が必要かどうか、どのくらいの期間治療するか、というのは個人差があるため、 3.診断 の際に詳しくお伝えしています。
👉【カウンセリング後の流れについてはこちらから】
②歯を動かす期間
成人矯正の平均は、2~3年と言われています。
(※年齢や骨の状態等によって、平均より長くなることもあります。)
この期間で歯並びや噛み合わせを整えていきます。
早速ですが、ここで落とし穴があります。
矯正治療は、この2~3年で全てが終了するわけではないのです😲
よく目にする矯正治療の平均というのは、『動的処置(=歯を動かす期間)』の期間のことです。
歯並びや噛み合わせが綺麗に揃っただけでは、矯正治療は完了しないのです!
③歯を安定させるための期間
歯並びを整えたら、次は綺麗な状態の歯を安定させていきます。
この期間を『保定期間』と言い、当院では2年間診させていただきます。
(この2年間は、3ヶ月~半年に1回の通院になります。)
そのため、動的処置と保定期間を合わせると、平均4~5年となります。
歯は元の位置に戻りやすい傾向があるので、歯を動かし終わってから、なにも付けずに放置しておくと、歯が『後戻り(=歯が元の位置に戻ること)』してしまいます。
せっかく時間も費用もかけて綺麗にした歯が、元通りになってしまうのです。
それを防ぐために、この保定期間が絶対に必要です!!
👉【保定期間の装置など、詳しくはこちらから】
【治療期間が延びるケースと対策】
①治療開始が遅くなってしまうケース
装置がつく前にこのような処置が必要な場合は、治療開始が少し遅れてしまいます。
・親知らずの抜歯(特に埋まっている場合)
・過剰歯の抜歯
・虫歯治療
・歯周病治療
・補綴処置 等々
②事前にできる対策
先程お伝えした中で事前に対策しやすいものは、『虫歯治療』と『歯周病治療』です😈
これらは、普段から一般歯科に通っていただくと、必要であれば治療をしてくれます。
定期的にクリーニングを行っていれば、口腔内状況もよくなり、虫歯や歯周病のリスクが少なくなります。普段から数か月に1回は通うことをおすすめしています✨
親知らずの抜歯については、抜いたほうが良いと指摘されていたり、お痛みがあったりする場合は、事前に抜いていただいても大丈夫です。
矯正治療において親知らずを使用する場合もありますので、分からない場合は、矯正歯科での検査結果を待ちましょう🦷
③矯正中に出来ること
矯正治療が始まってからも、スムーズに進めるポイントがあります。
・予約のキャンセルや変更を出来るだけ少なくする
・マウスピースや顎間ゴムを1日20時間以上つける
・顎間ゴムをしたまま、たくさん話す
・装置が外れる等の不具合があった場合は、出来るだけ早めに付け直しする
・舌の位置を意識する
これらを意識することで、治療期間が短縮される!?なんてことがあるかもしれません。
ぜひ出来ることから始めてみてください🌼
👉【顎間ゴムについてはこちらから】
【装置別の矯正期間】
①表側ワイヤー
<20代女性>
・主訴 出っ歯、ガタガタ
・装置 表側ワイヤー、アンカースクリュー2本
・治療期間 1年9ヶ月
・抜歯 上顎左右小臼歯2本
・治療費 装置代:800,000円、アンカースクリュー2本:60,000円、処置料:5,000円×通院回数
・代表的副作用 痛み、治療後の後戻り、歯根吸収、歯肉退縮、歯髄壊死など
表側ワイヤーの場合は、平均1.5~3年程です。
装置自体はどんどん進化しておりますので、予定よりも早く終わるケースもあります。
②ハーフリンガル(上は裏側、下は表側)
<20代女性>
・主訴 ガタガタ、出っ歯、口元の突出
・装置 ハーフリンガル、アンカースクリュー2本
・治療期間 2年5ヶ月
・抜歯 上下顎左右小臼歯2本
・治療費 装置代:1,000,000円、アンカースクリュー2本:60,000円、処置料:7,000円×通院回数
・代表的副作用 痛み、治療後の後戻り、歯根吸収、歯肉退縮、歯髄壊死など
裏側ワイヤーの場合は、平均2~3年程です。
裏側の装置は、目立ちにくいため人気がありますが、その方に合わせたオーダーで作製しておりますので、装置作製に時間がかかります。
そのため、表側と比べると治療開始が少しだけ遅くなることもあります。
③インビザライン(マウスピース)
<10代女性>
・主訴 出っ歯、ガタガタ
・装置 インビザライン
・治療期間 1年5ヶ月
・抜歯 なし
・治療費 装置代:850,000円、処置料:5,000円×通院回数
・代表的副作用 痛み、治療後の後戻り、歯根吸収、歯肉退縮、歯髄壊死など
マウスピースの場合は、平均1~3年程です。
マウスピースでは、奥歯から動かしていくため、前歯部は後半に治ることが多いです。
全体の期間は同じでも、見た目の変化を感じるのは、他の装置より遅いかもしれません。
ただ、歯並びや噛み合わせのズレが軽度であれば、早く終了する場合もあります。
④治療期間を縮める方法
(1)アンカースクリュー
アンカースクリューとは、歯茎に直接埋め込む1㎝程の小さいネジのようなものです。
装置と併用することで、歯の余分な動きをなくせるため、治療期間の短縮が期待できます。
👉【アンカースクリューについて、詳しくはこちらから】
(2)コルチコトミー(スピード矯正)
<30代女性>
・主訴 出っ歯、ガタガタ
・装置 インビザライン+コルチコトミー
・治療期間 1年2ヶ月 ※コルチコトミー術の期間含む
・抜歯 なし
・治療費 装置代:950,000円、処置料:5,000円×通院回数
※コルチコトミーは別途費用がかかります
・代表的副作用 痛み、治療後の後戻り、歯根吸収、歯肉退縮、歯髄壊死など
コルチコトミーとは、歯を支える骨を削り、再生するタイミングに合わせて歯を移動させる方法です。
外科的な手術となるため、別途費用がかかりますが、治療期間を1年程短縮できる場合もあります。(短縮期間には個人差があります)
費用は医院によって異なりますが、30万~40万円程です。
まとめ
矯正治療は、カウンセリングや検査→動的処置→保定期間の流れで行います。
歯並びが綺麗になるまでの平均は2~3年、トータルの平均は4~5年半くらいです。
治療期間には個人差がありますので、詳しくは矯正歯科で相談してみてください😊
事前に全体的な治療期間を知っているだけでも、今後の矯正治療の計画が立てやすいかと思います。
始めるのが早ければ早いほど、綺麗な歯並びで過ごす時間も増えます✨
迷っている方はぜひ無料カウンセリングから始めてみませんか?
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